紫色のつぶやき

どうせそんな悩みは1年後にはどうでもよくなってる

「自己実現」なぜダイエットや片付けに失敗するのか

読んでいた本にとても面白い記述があったので紹介。
 

 

幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」
 

 

必ず成功するけど必ず失敗するもの

必ず成功するけど必ず失敗するものを思い浮かべてください。
何を思い浮かべましたか?
 
答えは何でもいいのですが例えば以下のようなものです。
ダイエット、片づけ、節約、早起き、筋トレ、運動、勉強、禁酒etc
 
これらのモノには次のような特徴がありますね。
 
・必ず成功する
 筋肉は裏切らない、と言って筋トレを進めるツイッターアカウントがありますがアレのことです。正確には筋肉は裏切らないけど関節は裏切る可能性がある、ですね笑
 同様に節約だろうが禁酒だろうが必ず成功します。帰りにコンビニでコーヒーを買うのを我慢すれば100円の節約に成功してますし、今日お酒を飲むのを我慢すれば禁酒だって1日は成功です
 
・必ず失敗する(リバウンドする)
 上記のようにたった一回であれば誰もが様々なことに取り組んで1回、もしくは複数回の成功を味わうことができるでしょう。しかし残念ながらたいていは続きません。
人はしばしば誘惑に負けてしまいます。
今日は自分へのご褒美と言ってコンビニでお菓子を買い、今日は金曜日だから、と言ってお酒を飲みます。
毎日毎日様々な誘惑に触れ、我慢を続けていれば誰だって自分を甘やかしたくなる時が来るのは言うまでもありません。
 
・誰でも今日から始めることができる
 大きな成功を手にする人であっても、始まりは小さな物事から始めるものです。毎日の小さな取り組みがやがて大きな成果を生みます。これが習慣の力です。

 

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 確かにコンビニでお菓子とコーヒーを買うのを1日我慢しても200円にしかならないかもしれません。しかしそれを平日毎日やっているとするならば、1か月の平日20日で4000円です。
 4000円ものお金を稼ぐのは簡単なようで実は難しいです。どうです?明日から節約したくなってきましたか?
 
・極めれば成功者になれる
 前述のようにたいていの人は小さな物事から始めて誘惑に勝って成功したり、逆に誘惑に負けて失敗したりを繰り返して日々を過ごしています。
しかしこれを何年にもわたって誘惑に勝ち続ければ人は大きな運や実力を持たずとも成功者になれます(紹介した本の中では日本や欧米など裕福な国限定だとしていますが)。
一つ一つは簡単な小さな成功を積み重ねればいいだけですから誰でも1000万円貯めたり、ときめく片づけをしたり、マッチョになることは可能な気がしてきますね。
 

 

人生がときめく片づけの魔法 改訂版

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なぜ挑戦者に対して失敗する人が大多数なのか

「挑戦する」と言えないほど敷居の低いこれらの取り組みですが、完璧にこなせる人はほとんどいません。
できるのならばそれこそ「毎日本を書き進める」という成功を積み重ねて、電子書籍を出版すればよいでしょう。きっとあなたのノウハウを必要としている人はいるはずです。
 
先ほどは誘惑に負けると言いますが誘惑とはいったい何でしょう。多くの本やネット記事ではマズローの欲求ピラミッドで説明しています。
マズローの欲求ピラミッドでは自己実現の欲求は一番上、最上位の欲求であり、人はそれよりも優先される下位の欲求に勝てないと説明しています。
だから生理的欲求である食欲に負け、節約やダイエットができず、睡眠欲に負けて早起きができないのです。
 
この本ではもう一つ大変面白い説明をしています。
それは成功してしまっては自己実現できないという説明です。
 
仮にもう何年間も早起きできている人がいるとしましょう。
その人にとっても最初は早起きすることで達成感を味わっていたと思います。
しかし何年も早起きをし続けていれば、その達成感は薄れていっていきます。
だから逆に失敗する、という選択を取る人がいるという説明です。
ダイエットに成功してしまっては二度とダイエットをすることはできない。しかし誘惑に負けてリバウンドすることで再びダイエットに挑戦することができる。案外人はそんなループを繰り返しながら生きているのかもしれません。
 

変わることのない人間の欲求

時代と共に流行は移り変わりますが人間が自己実現したい、という欲求は変わることがありません。
自己実現の対象が変わっていくことはあります「片付け」「開脚」「SNS」誰でも簡単に始められますが、それらを続け極めるのは非常に難しいものです。
「誘惑には負けてしまうけれども自己実現はしたい!」
そんな人達の心にうまく入り込むことができれば新しいビジネスチャンスを生むことができそうじゃないですか?