紫色のつぶやき

どうせそんな悩みは1年後にはどうでもよくなってる

映画「Glory 明日への行進」決断をするということ

映画「Glory 明日への行進」を見た。

 

グローリー/明日への行進 [DVD]

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  • 発売日: 2016/12/23
  • メディア: DVD
 

 

 

キング牧師の映画。有名な演説「I have a dream」から2年後、アラバマ州の都市セルマで起きた「血の日曜日事件」を中心に描いている作品。
キング牧師の牧師としての人物だけでなく父親として、一人の人間として人物を映し出している部分がリアルに感じられた。

黒人に対しての不当な逮捕、暴力、果ては殺人までが合法化されてしまっていた当時のアメリカ。映画の中ではそれを「慣れ」と表現しているが、不当な差別に慣れてしまっていた関係を一歩進めたのがキング牧師だったのだ。

これはまだほんの50年前の話だ。キング牧師と当時のジョンソン大統領との掛け合いは見ものだ。

 

アメリカという国は数々の決断をしてきた。この映画のように黒人差別をなくす時だけでなく、だ。

「我々は決断しなければならない」といったニュアンスの発言をしているアメリカでの演説をよく見る。具体的に何かって言われると全然思い出せないのだが。。

 

正直な話、重要な決断によって未来を切り開いてきた歴史があまりない日本ではそもそも「決断」によって未来を変える、という感覚があまりないのではなかろうか。

 

だからこその学歴社会であり、いい企業に入り、結婚して、マイホームを買う、という王道人生がまだ根強く残っているのではないのだろうか。それはそれで幸せで素晴らしい人生だし、その価値観を否定するつもりは全くない。

 

だから日本は、、なんて話をしていると自分も黒人差別をしているかつてのアメリカ人と何ら変わらない。

 

今日のコロナウイルス騒動もしかり。危機に直面した時に試されるのはこれまで乗り越えてきた危機、下してきた決断の数だったりするのかもしれない。

 

自分で決断する、という経験をしていきたいですね。