紫色のつぶやき

どうせそんな悩みは1年後にはどうでもよくなってる

映画「8 Mile」、ラップも短歌もツイッターも言葉遊び

伝説のMCエミネムの自伝的映画。ラップは最近流行ってきた印象があるがこの映画は16年も前の映画だ。ラップの原点に迫りたい人はぜひどうぞ。

8マイル(字幕版)
 

差別とラップ

映画を見るとかつて”ラップは黒人の楽しむもの”とされていたようだ。

デトロイト州には実際にエイトマイルロードと言う貧しい者と富める者を隔てる道路があり、貧しい側の街には黒人が多く住んでいた。

そこで貧しい暮らしをして育った主人公の白人ジミーはラップバトルで優勝することを夢見て日々練習にはげむ。

 

映画を見た後でいろいろ調べているうちに知ったことなのだが、現在もアメリカでMCとして大活躍しているエミネムなる人物の自伝的映画だそうだ。恥ずかしながら全然知らなかった。

そして主人公のジミーはエミネム本人が演じている。昨日書いた旅行の話ではないがもう少し予備知識があればもっと映画を楽しめたかもしれない笑。

エミネム - Wikipedia

 

真似しようにも全く真似できないラップ

ラップと言えば日本ではフリースタイルダンジョンが有名だろうか。久しぶりに見ようと思ってYouTubeを開いたが動画はほとんど削除されていて見られない。

現在動画はAbemaTVで最新回が見られるようで以前の動画はAbemaプレミアムに加入しないと見られないようだ。

abema.tv

 

 

ラップは語彙力、即興性、相手をディスる能力、様々なセンスが必要なものだと思う。しかしあまり世間受けが良くなさそうなので表には出てこない人たちが多い。仮に私がやったとしても映画の中に登場する初期のジミーのように何も言えずに終わるだろう。

 

この映画では貧しい街だからこそラップが発展したのではないかと思う。

治安の悪い街では相手をディる環境においてはうってつけの環境だったのかもしれない。治安の良い街であったら相手を褒めるラップが誕生していた可能性すらある。

しかしそれでは大衆に根付く文化とはならないだろう。若者がやるラップにはやはりディスるが必須だ。相手をディスり、自分を大きく見せるそんな風に自分の存在価値を確認していくのかもしれない。

 

どこにでも文化や娯楽は存在する

貧しい街であろうと裕福な街であろうと、どんな人たちが住んでいようと、そこに文化は存在し、若者が存在する限り娯楽が存在する。

きっと今の日本だってスマホが存在せず、そこにマイクしかなければラップのような文化が爆発的に流行したのかもしれない。

と、よくよく考えてみるとそれは昔の短歌に近いものなのではないだろうか。

相手を恋する気持ちを31文字で詠うか、リズムに合わせて相手をディスるか、それだけの違いである。

こう考えてみると言葉遊びもなかなか面白いように感じる。

Twitterだって140文字での言葉遊びだ。

 

自分ももっと面白いブログをかけるセンスがあれば言葉遊びをする余裕が生まれるかもしれない。