多くの人が睡眠に絶対的なものを求めすぎている。
短時間で、心身の疲れを吹き飛ばし、朝は一切の眠気も感じずに目覚ましなしで朝日の光で起きる。
だが残念ながら大多数の人は理想の睡眠を習慣にすることはできない。
体力の回復なのか、睡眠時間の削減なのか、同じ時間に起きることなのか、優先順位を決めなければ自分に最適な睡眠を取ることはできない。
睡眠の質には限界がある
以前、睡眠に関しての話も書いたが自分も含めて皆、時間ばっかり短くすることを考えている。ショートスリーパーの素質を持つものでなければ短時間睡眠をしても睡眠負債を増やしているだけだ。
睡眠の質を上げることは大事だ。しかし、睡眠時間や体質を凌駕できるほど睡眠の質は上がらない。限界があることに気付いたのだ。
睡眠の質は言ってみれば小手先のテクニック程度の力しかないと思っている。テクニックは必要だがすべてではない。現代に生きる人々の忙しさを考えれば睡眠時間を増やさずに質を上げることで体力の回復を図りたいのだろう。
ショートスリーパーになるような遺伝子は持ってない、また多くの睡眠時間を確保する時間がない人はテクニックに頼らざる負えないのが現実だ。
だが睡眠はスポーツと違って練習すればうまくなるものでもない。
むしろ年齢と共に疲れは蓄積しやすくなり、睡眠の時間や質は落ちる一方だ。
睡眠に何を求めるのか?
そして私は気づいた
なぜ睡眠に対してだけ完璧を求めようとするのか。
目覚めも悪い、疲れも取れない、仕事中も眠い、そんなマイナス100点くらいの状態からなぜプラス100点に持っていこうとするのか。
まずはマイナスをゼロにすることが大事だ。
そこで私は睡眠に対してあるコンセプトを確立した。
「目覚ましなしで起きる」
これだけである。
人間いつかは起きる。残念ながら仕事がある日は遅刻するわけにはいかない。仕事がある日ならば遅刻しないギリギリのラインに目覚ましをかけておき、それより先に目覚めれば起きることにした。
ある意味その目覚ましで起きたら負けである。
今のところ3日間、今まで無理に目覚ましで起きていた6時半よりは遅い時間ではあるが起きられてはいる。幸い疲れもいつもより回復しているようだ。
心身の疲れや体調によってその日に必要な睡眠時間は異なるはずだ。なにも毎日ぴったり同じ時間に起きる必要はない。
この、目覚ましなしで起きられるようになるという項目をクリアできたら睡眠時間を短くできるか休日にでも試してみようと思う。