紫色のつぶやき

どうせそんな悩みは1年後にはどうでもよくなってる

読書「どうすれば幸せになれるのか、科学的に考えてみた」

 
 
 
どうすれば幸せになれるのだろうか?
気になりますよね
そんなことを大真面目に語り合う日本放送アナウンサーの吉田尚記氏と予防医学研究者の石川善樹氏の対談本。
 
私は吉田氏の本がけっこう好きで、中でも「没頭力」という本が非常に好きだ。
さて本の内容だが、いきなり結論から書いてしまおう。
「「幸せ」は昔からよく研究されていて、心理学的には3種類あると言われています。それは「快楽」と「意味」と「没頭」なんですよ」
といってもこれは私にとっては既出の事柄。没頭できる何かを見つけられないということが最近の悩みの種だ。
 

感情を動かす

石川さんは科学者にとって一番大切な問いを立てる方法についてまずは自分の心が動かないといけない、と言う。
実際偉大な科学者は喜怒哀楽が激しいらしい(笑)
 
なので感情のコントロールを身に着けるのが大切だと。
勉強しているときにも感情を動かしてゲーム感覚で取り組むと眠くなりにくい!
 
石川「自分を本当に動かしてくれる感情は何なのか、それを理解しておくことは絶対に人生の役に立つはずです。」
 

自由に選べるはずなのに選べない日本人

石川氏は今の多くの日本人をこう表現する。
「牢屋のカギは閉まっていないけど、牢屋にいる」
 
そしてなぜ自由にやらないのか、と問う吉田氏に対して「今の自分の状態が嫌いじゃない」からだと回答している。
なるほど今の日本は非常に暮らしやすい。休日に勉強を頑張らなくても、スキルアップしなくても、問題なく生活することができる。
量産される動画やSNSをダラダラ見ているだけでもつまらなくはない、それが心からやりたいことではなかったとしても、その動画を見ることで得たい感情が得られなかったとしても、多くの人間がそれをよしとしている。それは今この瞬間をやり過ごすことができても長期的に見て幸せな人生とはなりえない。
 
だから「感情をモニタリングして欲望を発見し、それを忠実に追いかける力っていうのが、今の時代に重要なスキル」だと言う。
確かに私は感情の起伏が少ない気がする。何をしても楽しくない、は言いすぎだとしても感情が湧かなければ欲望も湧かない。自分の感情をもっとミクロに認識していく必要があるな。
 

自分のコンセプトを考える

最後締めくくりは自分のコンセプトを考える重要性を説いている。
コンセプトだったり、夢、目標、戒名、キャラ、いろいろ言い方はあると思うけどどのように生きたいか、ってことを決めるといいらしい。
ティージョブズとかも死ぬときにどんな人だと言われたいか考えることで生きる方向性を決めた、みたいな話があるけどそのことだろう。
そうすると自分の見たいものばかりを見るだけではなく、その生き方を自分ができているかをチェックし必要に応じて修正できる。
自分の場合は何だろう?
とりあえず暫定だけど、「ひねくれているけど面白い人」かなww
 

まとめ

新年になったというのに最近は特にやりたいことも思いつかない毎日だったがそれを打破する方法を見つけるのに最適な1冊だった。
そのためには
  • 自分の感情が動いた事柄に目を向けて自分の欲望を発見する
  • 欲望に忠実に行動して経験、知見をためていく

という2つが大切。しばらく感情を動かすことをサボっていた自分だが感情は訓練によって動かすことができるらしい。そこら辺に取り組みたい1年ですね。