紫色のつぶやき

どうせそんな悩みは1年後にはどうでもよくなってる

メーカーの開発向いてない問題

昨年は転職活動をしたものの転職はしなかった、そして現在は婚活をしていて大忙しだというのにまた仕事を辞めたくなってしまった。
 
ま、よくよく考えれば定期的に仕事を辞めたくなるなんて毎日ちゃんと働いている証拠じゃないか!
「仕事辞めたい」なんて仕事大嫌いな日本のサラリーマンなら1か月に1回くらいは考えるものだろう。
 
さて、「辞めたい」と嘆いたところで簡単に仕事を辞められないのも事実。
だが簡単でもいいから何か具体的な行動を起こしたり、状況を整理しないことにはこの負の感情だけがスパイラルすることになってもったいない
(どうせ1か月後には同じことを考えているので。。)
 
今日は今の会社の何が嫌なのか整理してみることにしよう。
電機メーカー(と言ってもいろいろあるが比較的大規模な製品を作る会社)に一般化できる。
 

・とにかくスピード感がない

 現代社会はとにかく変化が早い。そんな中でも製造業はやはり実際にモノづくりをしなければならないから物事が進むスピードは非常にゆっくりだと感じる。
 試作品一つ作るにも工場との綿密な打ち合わせが発生する。希望納期に間に合わない、とか既存製品のラインがいっぱいいっぱいで試作できない、なんていう交渉をくぐり抜けてやっとこさ作った試作品が全然思った通り動かない、なんてことは日常茶飯事である。
 よく、「3か月ごとに自分の仕事を振り返ろう!」といううたい文句がある。
確かに自分が携わっているプロジェクトも3か月前から比較すればもちろん進んではいるが、私が携わっている製品は1年以上の歳月を費やして世に出すものがほとんどである。正直言って飽きる。
 現在世間をにぎわしている半導体不足の問題で納期が1年半なんて言葉を目にする。確かに1年半は衝撃的だが、そもそも複雑で高性能な半導体ならば不足していなくても納期3か月くらいかかるはずだ(開発にはもちろんもっと多大な時間がかかるのだろう)。
 

・ひたすらマイナスを削る作業、品質が命!

 世界はグローバル化が進んでいる、巨大IT企業が世界を牛耳っている中、日本の製造業は何を武器に生き残っているのだろうか?
 私が担当している領域はB to Bの製品なので奇抜なアイデアや発想はあまり必要ではない。必要なのは「性能」「安さ」「品質」あたりだ。
 「性能」は顧客が要求するものを作ればいい、「こんな付加価値を付けました!」みたいなものは望まれていない、必要最低限に抑えなければコストが高くつくだけで全く意味がない。
 「安さ」も当然必要だ。他社との価格競争に勝つには限界までコストを削るしかない。。そして疲弊していく。。
 そして「品質」だ。日本のモノづくりと言えばやはり品質だろう。不良率をいかに下げるか、いかに問題やクレームを抑えるか。
 私の会社で必要とされているのは新しいアイデアや奇抜な発想ではない、もちろん出してもいいが「どんな問題があるんだ」「デメリットがあるだろう」「実績がない」と品質担当のご意見番からきつく言われる。
 これを採用するには関係各所への周到な根回し、品質に問題ないことを証明するための膨大な実験、などを行わなければならず非常にめんどくさい。めんどくさいから今までと同じでいいや、となってしまう。自分で開発した、などのよほどの思い入れがある技術ならば別だが。。
 

・多くの人が疲弊している

 私のような現場の末端のエンジニアはもちろん、中間管理職、プロジェクトリーダー、営業担当、などみんな疲弊しているように見える。厳しい納期、高い要求仕様(それは会社の信頼の証でもあるのだが)、他社との競争、口だけ出してくる上司や他部署。
 メンタル疾患者も時々出る、どこの会社でもあるあるなのだろう。
でも逆に楽しんで仕事をしている人がほとんど見受けられない、そこが問題のように思える。製品を開発する期間が長すぎてやっとこさ販売にこぎつけプロジェクトが終わったころには喜びと言うよりは疲労感しか残らない。
 販売にこぎつけられればまだよいが、競合他社とのコンペに負けて失注なんてしたに日には疲労感、悲壮感がただよう。さすがに上司の罵声が飛んでくるほどブラック企業ではないのでまだマシなのか。。
 
こんなところでしょうか、反対に今の会社のいい部分も書こうと思ったがこれ書いただけでめっちゃ疲れた。。笑
続きはまた今度書こう。
逆に言えば品質を大事にする大量生産の製造業の開発に属している以上、上記の項目を解消するのは困難であろうことは書いていて整理がついた。
そもそもの自分の適性として製造業向いてないんじゃないか笑