紫色のつぶやき

どうせそんな悩みは1年後にはどうでもよくなってる

漫画「ひとりでしにたい」感想~孤独死は他人事ではない~

こんな漫画がある

もともとはいつか見たはてブで知って、とうとうアマゾンのおススメに出てきたので購入してみた。

togetter.com

孤独死の問題

孤独死は高齢者の問題と思われているが下記によれば20代~50代の現役世代が4割を占めるらしい toyokeizai.net

https://www.shougakutanki.jp/general/info/kodokushi/news/report.pdf

社会的なつながりが希薄であれば発見までの日数が遅れてしまう、現役世代であれば福祉の目も届きにくく、現在はリモートワークなども普及しており発見が遅くなってしまうケースが相次ぐそうだ。

「危機感のなさ」孤独死は誰にでも訪れる可能性のある問題

先ほど紹介したはてブを読んだのはかなり前だったけど、ウチはめちゃめちゃ実家太いんだなと思った記憶がある。

3人の子供が何の不自由もなく大学を出ている(私と弟は大学院まで出ている)、全額親が負担してくれた。 母親はかれこれ20年くらい専業主婦。

ここで主人公、鳴海が言われている通り、確かに私にも危機感がない

今までの人生でそんな危機に出会ったことがないからだと思う。私は直接会ったことはないが世の中には以下のような危機を抱える人は多くいる。

  • 一発で大学に合格しなければ就職しなければならない。

  • 今月はアルバイトで10万円以上稼がないと来月の家賃が払えない。

  • 来月までに銀行に支払いをしないと会社が倒産する

そんなこんなで今まで生きてきたせいで、孤独死コロナウイルス、老後、キャリア、何一つ危機感がない、これも本当の危機を経験したことがないからだ。

8割の原因がセルフネグレクト

セルフネグレクトとは自分にケアや治療が必要なのにも関わらずそれを自分に対して行わない状態である。

tenki.jp

危機感がない人間はおそらく本当に危機に陥って余裕がなくなった時、正常な判断をすることができない。

また、今までの人生において挫折や危機を知らない人は逆に考えれば挫折に弱い。

学生時代は超エリートだった人間も会社に入ればただの新入社員。心身を病んでしまう人や自らの命を絶ってしまう人さえいる。

広がる格差社会や不況の問題もあり、たった一回の失敗や病気、危機が致命傷となりうる時代でもある。

もちろん立ち上がることのできる人間もたくさんいる。でも今まで危機感を感じずに生きてしまった人間は「まさか自分が」と現実を見ることができなくなるのではないか。 結果セルフニグレクトが進んでしまうとも考えられる。

来たるべきの日のために準備をしておくことが大切

大切なのは「大丈夫」「どうでもいい」を禁止し「希望」を持つこと

  • 「大丈夫」は本当は大丈夫でないのに周りに頼れない人が良く言う口癖だ、私もよく言う

  • 「どうでもいい」はセルフニグレクトの始まり。睡眠、運動、食事は生きるために絶対必要だ。そんなことを「どうでもいい」と言ってはいけない

  • 「希望」を持てば生きる気力が湧いてくる。来週、来月に楽しい予定を持ってくれば

まとめ

人生は生まれたその瞬間から死へと向かっている、それは耐えがたい事実だ。

何もしないことは着実に孤独死への歩みを進めてしまうことになる。紹介した漫画「ひとりでしにたい」にも出てくるが自分が助けを求める先を元気なうちに調べておくことが大切だ。

漫画の著者カレー沢薫氏もインタビューで「お金」「コミュニケーション」「知識」3つの面で準備をしておくことが大切だと語っている。

kaigo.homes.co.jp

  • 生活が困窮した時にどこに助けを求めればいいのか調べる
  • シェアハウスへの引っ越しを検討する
  • 見守りサービスを調べる
  • 結婚する、家族を作る

「自分には関係ない」その当事者意識の欠如、危機感のなさがいつか必ず自らの身に返ってきてしまうだろう。