紫色のつぶやき

どうせそんな悩みは1年後にはどうでもよくなってる

「なんとなく転職したい」そんな自分に送る言葉

自粛ムードのGWが今年も終わります。

 

私は某メーカーでハードウェアエンジニアをやっている。

昨年に引き続き、暇な時間はかなりの時間を転職サイトの閲覧に費やしてしまった。具体的な活動に踏み出さなかったのは昨年の経験があったからだ。

 

[:contents]

 

昨年はソフトウェアエンジニアを目指して(未経験)転職活動をしてみましたが、準備不足も相まって、どこからも内定をもらえず一度終了。

そして特に新しい決意を固めるわけでもなく、現職にとどまっているのです。

 

「なんとなく転職したい」理由を整理

さすがにこれでは昨年の二の舞だなと思い、今一度「なんとなく転職したい」理由を整理してみた。

 

仕事のサイクルが遅い
電子機器向けの部品を設計しており、BtoB向けだ。
ハードウェアを作るのはとにかく時間がかかる。
今やってるプロジェクトも全部含めれば2年くらいかかるプロジェクトだ。今やっと半分くらい。

そしてBtoBの宿命だが最後に顧客に認められなければ、製品は世に出ることなく終わりになる。

失敗すれば2年間全部が無駄になるわけではないが、会社には何の貢献もできていないわけだ。

いくら20代が若手だからと言って、そんな自分には嫌気がさすわけですよ。

 

顧客に製品が認められる過程は平エンジニアの私には正直よく分かりません。コンペでもするのでしょうか?

昔見たドラマ「ルーズヴェルトゲーム」ではイメージセンサの供給元をコンペで決めていた。

 

ayakasimemo.blog115.fc2.com

 

汎用性、技術の広がり


今の技術だけでは汎用性、広がりはあまりない。機械学習やAIのような爆発的に市場を席巻するようなブームがあるものでもない。

だが逆を考えれば技術者の競争相手は少ないのかもしれない。

機械学習もAIもIoTもハードウェアがないと成り立たないものがほとんどだしね。

 

ブームに乗っかって転職したって未経験だから年収は下がる。将来的な伸びみたいなことを考えても同じエンジニアである以上同じくらいじゃないかな。 

GAFAに行くわけでもあるまいし。。

↑こんな一文を書くあたりが自らの仕事へのスタンスを物語っている

 

失敗が許されない風土

ハードウェアは試作品を作るにも金がかかる。

設備も材料も時間も金もかかる。だから失敗が許されない風土がある。

前例を大事にしたがるのにも理由があるのだ(ハードウェアで前例を作るということはそれだけすごいことだ)。

自らのアイデアを使ってもらえないと嘆く人間は多いけど、実は自らのアイデアが洗練されていないことが多いんじゃないかな。

 

そんな組織でハードウェアを作っているからこそ、バグが見つかってもただアップデートをすればいいソフトウェア業界に憧れがあるのだろう(隣の芝生は青く見える状態)

 

だが逆もまたしかりである。

ソフトウェア業界は敷居が低すぎる。

ソフトウェアの情報はオープンである。幾多の一流エンジニアがあらゆる情報をインターネットで無料で発信している。作るのにお金もいらなければ大きな設備も必要ない、PCで十分である。それゆえレッドオーシャンである。

 

だからこそ毎日のように多くのアプリやソフトが無料で提供され、我々は日々その恩恵を受けることができている。

 

学ぶための環境だって多すぎるくらいだ。

無料でできるpaizaから月額性のProgate、プログラミングコンテスト、数十万円するプログラミングスクール。

ピンキリだが本当に多くの人間が目指し、挫折する世界でもある。

私だって「Hello world」と出力したりpaizaのDレベルを解くくらいであれば、PythonVBA、HTML・CSSワードプレスRubyC言語Javaなど様々な言語を使ったことがある。

35歳定年説だってあるし、若い優秀な人たちとも戦わなければならない。

 
失敗を恐れている
私は昔から失敗を極度に恐れるマイナス思考の持ち主だ。
もちろん頭では失敗の重要性も分かっている、なんなら早く失敗したいくらいだ。
だが失敗できない。なぜならまだこのプロジェクトは終わっていないからだ。
終わっていないのに失敗した時のことを極度に恐れるくらいにはマイナス思考だ。
そんなことよりもどうやったら今のプロジェクトが成功するのかを考えたほうが100倍有意義なことは言われなくても分かっている。
 
私は大きな勘違いをしているのだが、ソフトウェアは失敗が許されると思っている。
もちろんそんなことはありえない。
 
開発者だって想定していないバグが日々発見される。
スマホが突然つながらなくなったり、ATMからお金が引き出せなくなったり、個人情報が流出、なんてトラブルを起こした日には現場はとんでもなく炎上するのだろう。
 
 
まとめ
なんとなく「転職したい」なんて人はそれこそ無数にいる。
実際になんとなく転職活動をして転職する人だっている。
 
しかし成功するかどうかはまた別の話だ。以下のこと以外にも考えることはたくさんありそうだけどそれすらもできていないのに転職活動などしても無意味だ。
  • 自分も含め相手を納得させることのできる理にかなった転職理由
  • 転職先で活かせる自らのスキル
  • やる気、情熱
  • 今後のキャリアパスをどのくらい描けているか
面接時など相手をごまかすことはできても自分をごまかすことはできない。
転職しようとしまいとこれらのことを日々考え続けるのは非常に重要だ。だがきっかけがないとやらないのもまた人間の性である。
 
エンジニアが転職したい理由なんていう言い方でくくってしまったが、いざ書いてみれば根底にあるのは「失敗を恐れる」という自らの仕事(というか生き方)に対する心構えが原因だ。
 
まずはそんな心構えを直すことから始めないといけないようですね。