元日は朝まで生テレビを見るのが恒例。
御年86歳、戦時中生まれの田原総一朗が日本の諸問題について他様々な専門家や政治家とともに議論するこの番組は勉強になる。
(少なくとも勉強しようという気にはなる、ちぐはぐなことを話している人もいるが正しいことを話している人がほとんどだ)
問題を解決することの難しさ
今年の話題はもちろん2021年コロナをどう解決してどう共存していくかという話題。
話題は一つだがトピックは四方八方に飛ぶのがこの番組の特徴だ。
野党は与党の批判をし、
医師は医療崩壊がすでに起きかかっていると主張し、
IOC委員はオリンピックが日本を救うと言う。
とても問題が解決しそうにないことはこの番組を見た人ならすぐにわかるだろう。
「感染爆発を抑えるためには経済活動を縮小させてでも人の移動を抑え込むか、多少の感染の広がりは許容して経済活動再生を第一に考えるか、その舵取りである」
問題を解決するには問題を細分化し、どの問題を解決するかを決定し、その問題を解決するためにリソースを投入する。
問題解決の基本として研修などで習ったことのあるような気もする、しかし問題が大きく抽象的なため、そこをコントロールするのは本当に難しいのだろう。
優先順位をつけることの難しさ
今も昔も日本の政治家は優先順位をつけることが下手なように思う。
経済活動を優先するのか、
感染拡大を防ぐことを優先するのか、
医療崩壊を防ぐことを優先するのか。
その意思決定さえやれば後は各方面の専門家にどうすればいいのか具体的な対策案を話し合えばよい。
しかし、その意思決定をどんどん先延ばしにするがゆえ、対策が後手後手に回り、結果的に何もかもを失うという結果を招く。
2頭を追うものは1頭も得ず
2021年ということで新年の目標を立てる人は多いはずだ。実現不可能なことや実現が難しそうな目標を何個も立てていては結果的に何も達成することができない、私もそんな経験がある。
何かを実現したり、目標を達成するためにはリソースの集中が何よりも大切だ。
リソースを集中させるために何を犠牲にするのか。そちらのほうが案外大事なのかもしれない。