今週のお題「ゲーム」
最近シングルプレイ用のRPGをクリアせずに途中でやめた。
今までクリアせずにゲームを途中でやめるという選択はほとんどしたことがなかった。やりこめないゲームやクリアしないゲームに対して今後罪悪感を感じるのも嫌なので、ここに考えを書き記しておきたいと思う。決してゲームがつまらなかったわけではないことが今回重要なところだ。
「ゲーム 無駄」などとググっても参考にはなるが結局自分が納得していないとどんな選択を取っても後悔することになる。
普段から私は1日1時間くらいはゲームをしている。やるゲームはいろいろだがRPGが中心だろうか。今回やめたゲームというのは多様なシリーズ、壮大なストーリー、アクションバトルに特徴があるテイルズシリーズの一つ、テイルズオブヴェスペリアだ。steamでプレイしていた。
もちろんゲーマーから見れば自分のプレイ時間など本当に大したことない。現時点で35時間くらいしかやっていなかった。攻略サイトを見る限りおそらく60時間くらいプレイすればクリアそのものはできると思われる。
今回あえてやめようと思った理由
- クリア基準が明確がゆえに最短クリアだけを目的にしてしまった
- 本来の目的であるはずのプロセスを楽しめず作業感・やらされ感が増した
クリア基準が明確がゆえに最短クリアだけを目的にしてしまった
ダウンロードコンテンツが継続的に配信され、終わりが見えないオンラインMMORPGなどであれば簡単にやめられる。「GrandTheftAuto V」や「ドラクエX」はけっこう簡単にやめられた。自分は最新ゲームを発売日に買ってやるような人間ではないのでどうしても他の人に対して大きく後れを取る。オンラインゲームでは致命傷だ。
テイルズオブヴェスペリアだってオリジナル版は10年くらい前のゲームだ。
また、自分はスマホゲームなどは全くやらない。課金したもの勝ちだし、スキマ時間でゲーム行うという生活はしない。
オンラインゲームやスマホゲームはサラリーマンが隙間時間にやる程度では太刀打ちできないことが明白だし、ストーリー性などもそこまで重要視されない。
しかし今回やめたゲームはオフラインで行うシングルプレイのゲームだ。
追加コンテンツなどなしで、ストーリーがきっちりと設定されている。ストーリーそのものはつまらなくはないが、いい意味でも悪い意味でも王道、このシリーズを何作もやっているがゆえに分かってしまうが期待を裏切られるような面白さはないだろう。
いつしか「クリアはまだか」とジリジリするようになり、攻略サイトを見ては「まだこんなにあるのか」と肩を落とした。
本来の目的であるはずのプロセスを楽しめず作業感・やらされ感が増した
攻略サイトを見ながら最短でクリアを目指すようになり、ボスなんかにやられた時には大きく落胆した。ザコ敵を倒してダンジョンを進む様子は、まさに単純作業をやらされているアルバイトのような気持になってきた。
コンテンツの面白い部分・上澄みだけを最小限の労力・努力で掬い取ろうとしていた。
結局そんな気分で行っているゲームが楽しいはずがない。
やりたくなくてもやらなければいけない仕事を進めるうえでは上記の戦略は非常に役に立つ。しかし当たり前だがゲームは自分がやりたいと思い、自腹を切って買い、プライベートの時間を削って行っているものだ。
気が付いたら自分がまるで「最短で億万長者になれる方法」と書いてある本を書店で買うような人になった気分だった。
テイルズシリーズ特有の話になってしまうがラスボスを倒した後でもエクストラダンジョンが存在するし、自分や敵の強さをカスタマイズして2週目以降をプレイする部分にテイルズシリーズの面白さはある。昔やっていたテイルズシリーズはそのように遊んできた。
実況動画見る「ゲームを心から楽しんでいる姿」
やめるかどうか悩んだとき、ストーリーだけは実況動画で追えるな、と思いYoutubeでいくつかの実況動画を見てみた。そこで見えたものはストーリーだけではなかった。
そこにあるのは「ゲームを心から楽しんでいる姿」だった。見たこともない敵への興奮。ストーリーへの共感。倒せない敵に対して試行錯誤して攻略する姿。ゲームをする上での理想の姿だと感じた。もちろんYoutuberがゆえに、演技でやっている部分も多少はあるだろう。しかしゲーム、特にRPGは本来そのように楽しむべきだ。
ある動画なんか自分よりもはるかに下手なプレイだった。自分は攻略サイトを見ながらやっていたので、ボスの攻撃パターンや戦い方などあらかじめチェックできた。効率のいい戦い方・作戦などもサイトの通りにすればゲームオーバーを防ぎ、時短になると考えてしまっていた。
主人公に言われた言葉「自分で決める、そうだったよな」
繰り返しにはなるが「ゲーム 無駄」などとググっても参考にはなる。
でも大事なのは自分が納得したうえでゲームに向き合うことだと思う。
最後に皮肉だがストーリーを進めるうえで主人公ユーリが言ってくれた言葉を胸に今回はクリアを断念することにしました。
作業感が否めない現時点でゲームを進めるのはゲームにも失礼だよな笑。いつか本当にやりたいと思ったらまた再開しよ。