誰でも孤独による寂しさを感じることがある。
今日は斎藤孝の「孤独のチカラ」という本を読み、孤独による寂しさやもどかしさを力にして結果を出すことにつなげることが大切だと学んだ。
寂しさを埋め合わせる方法
現代社会で寂しさを埋め合わせる方法は無限にある。
- 友人や恋人を食事に誘う
- SNSのタイムラインを眺めコメントをする
- 飲み屋にでも行けばそこにいる客と何かを共有できる
いずれも自分の中に他者を取り入れることがポイントだ。
対して孤独を感じる時に他者はいない。ご飯を食べても、テレビを見てもひとりだ。
やはりそれを認めると自身に劣等感を感じてしまう時もある。
自己客観視力
筆者の斉藤孝自身も浪人時代から30代前半まで孤独感を抱えていた上に「自分はこのままでは終わらない」という自らに期待する力(筆者は「自期力」と呼んでいる)が高かったと語っている。
しかし孤独をこじらせていては他人全員が敵に見えてしまったり、ひきこもりになってしまったり、不満が爆発して犯罪を犯してしまう人もいる。
エネルギーはあふれるほど保持している。それだけに、うまく形にできないと、自分自身を傷つける結果になりかねない。あるいは、他人に対する敵意だけが残ることになる。
斉藤孝、”孤独のチカラ”、新潮社
筆者は孤独の中で重要なのは「自己客観視力」を持つことだと語っている。
本の中では次のように語られている
世の中が自分をどう見ているか。世の中から見て自分はどのくらいのポジションに立っているのか。
斉藤孝、”孤独のチカラ”、新潮社
社会や周りの人との認識のずれをなくし、自己客観視力を鍛えるために筆者が意識していたことは
結果を出せ
斉藤孝、”孤独のチカラ”、新潮社
ということだったそうだ。
結果を出すには工夫が必要
孤独を抱えているものが持つ「寂しさ」や「やりきれなさ」はエネルギーだが、やり方を工夫しなければ結果は出ない。
結果を出すには相手の求めているもの(ニーズ)を理解する必要がある。
ビジネスであれば相手の要求を知り、自社とWin-Winの関係を築くことを目標とする。
人間関係の構築であれば相手の求めているものを知り、期待に応えたり、相手を喜ばせたりすることが自分の利益や喜びにつながる。
結果を出すには外の世界を知り、自分を知ることが必要となる、それが自己客観視力なのだ。
結果が出れば孤独というエネルギーを誰かのために使えたということになる。それに加えて自身の成長や自己肯定感が増すということになる。
孤独であることにより、自分を鍛え、成長させることができる。
あなたには何もしていなくてもそのままのあなたを肯定してくれる優しい友人や恋人がいるかもしれない。そういう時ももちろん大事だ。
だからと言って孤独が悪なのではない。
孤独により自分を知り、結果を出すために試行錯誤することで自身を成長させるチャンスを作ることができるのだ。