先日のEテレ「日本のジレンマ」という番組でコミュニケーション能力について議論がされていた。
私はかねてからコミュ力とは
”相手の土俵に乗ること”
だと思っていた。
コミュニケーションのコツは自分が所属している世界によって違う
起業が学生に求めるものランキング第1位「コミュニケーション能力」
体育会系のノリを求められる会社ではコールで一気飲みする能力、これがある種のコミュニケーション能力になる。
かつて勢いがあっておじさんばかりの会社ではおじさんの自慢話を静かに聞いてあげて相槌を打つ能力、これがコミュニケーション能力になる。
相手に製品を買ってもらうために顧客との接待、自社製品を売るためなら朝まで飲み会に付き合う能力、これがコミュニケーション能力だ。
どっかのドラマのように上司に土下座させるのはそれはそれですごいことだが世間はそんな人材を求めていない。
相手の土俵に乗るということは相手が求めていることを察して、それを実行することだ。会社によって、部署によって、上司によって違う。
何かアイデアを求められているのだったらアイデアを出し、口答えしてはいけない場面だったら黙って聞く。
コミュニケーションは相手あってのことだ。相手の気持ちになって考え、相手が今何を求めているのか、どうやったら求められている発言や行動を実行に移すことができるのか。
結局コミュニケーションなんてものは相手の奴隷になることに他ならない。
よほど深い関係にならない限り、自分を押し殺さずに言いたいことを言うのは不可能だ。
たまに言いたいことを言って好きなことで生きている人間もいるが一般人には不可能だ。
社会が求める一般的なコミュニケーション能力とは相手に気持ち良くなってもらう能力だ。言いたいことを好き勝手言っているブログやツイッターアカウントは腐るほどあるが大多数は誰の目にも留まらない。コミュニケーションが成立しないから自分の言いたいことを好き勝手言えるのだ。やはりブログは偉大なツールだ。