紫色のつぶやき

どうせそんな悩みは1年後にはどうでもよくなってる

映画「ヒトラー暗殺 13分の誤算」、自由とは強い意志である

ヒトラー暗殺計画を企てた人物、ゲオルク・エルザーの人生を回想する映画である。驚くべきことはこの映画が実話をもとにした映画だということだ。ゲオルクは実在し、ただの家具職人であった。

 

ヒトラー暗殺、13分の誤算 [Blu-ray]

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すべては自由を得るために

僕は自由だ だから正しいことをする

映画の中でゲオルクが言った言葉だ。好きな音楽を奏で、好きな人と暮らし、自由を謳歌する。それが家具職人、ゲオルクである。

ナチスによる優生思想の考え方や暴力で解決しようとする姿勢を否定し、自らが行動を起こさなければいけないと強い責任感を持っていた。

 

他の多くのドイツ人はナチスを支持し、ナチスの考え方に染まっていく中、単独でヒトラー暗殺計画を企てる。愛する人たちを守り、自由を手に入れるために。

 

自由を得るためには強い意志が必要

臆病者でけっこうだ 暴力は解決にならない 

これもゲオルクのセリフだ。自由を手に入れるために一番難しいのは自分の意志を貫くことだ。ナチスと違う考え方を持つものは逮捕され、仕事を奪われる。ゲオルクもナチスを指示せず批判の的になっていた。ただでさえ生活が苦しい戦時中においてもゲオルクは権力に屈せず、自分の意志を持っていた。そしてヒトラーを暗殺するために必要な爆弾の作成、材料の調達などをすべて一人で行った。最後まで自由になりたいという信念はぶれなかったと言える。

 

13分の誤算により暗殺は失敗に終わり彼は処刑されてしまったが戦後70年を経て彼の功績は後世に継承されこのように映画化もされた。我々が普段から欲しがっている自由とは何なのか?それを手に入れるために誰に何を言われようとも自分の意志を貫く覚悟があるのか。この映画を見てもう一度考える必要がありそうだ。