テレビ東京系列で現在放送中の「ラストチャンス~再生請負人~」、明日は第3話の放送です。テレビ東京のドラマBizの枠とあって企業の内情をリアル(?)に描いている見ごたえのあるドラマです。
フランチャイザーとフランチャイジー
飲食店をフランチャイズ展開する会社、デリシャス・フードは最近業績が悪化している。そこの財務責任者として着任した柏村(仲村トオル)が会社を立て直そうとするストーリー。
本部(フランチャイザー)がフランチャイズ契約を結んで加盟店をオープンするフランチャイジーに店舗運営の基礎やノウハウを教える代わりに加盟店は加盟料やロイヤリティーを支払うビジネスモデル。
このドラマの第2話では本部が加盟料を増やし、売り上げを伸ばすためにフランチャイズ加盟店を急激に増やそうとしていたという問題が発覚しました。(本当はもっと悪質な問題があるのですがドラマを見てください)
フランチャイズのメリットとデメリット
フランチャイズはコンビニをはじめファミレスなどで全国に広がっています。私たちも日々その恩恵を受けていることでしょう。
フランチャイズビジネスにはメリットもたくさんありますがデメリットもあります。
ここではNHKの「クローズアップ現代」にてフランチャイズに問題を当てた回(2016年11月17日放送)から探っていきたいと思います。
メリット
自分ですべてゼロからやるよりは手軽に独立・開店できる
飲食店を開店するときに自分でゼロから開店するとなるとすべて自分で考えなければいけません、店の種類、店舗の準備、従業員・資金の確保など、開店する前から挫折しそうな勢いです。それに対してフランチャイズであればある程度の資金は必要ですが店の種類や店舗の外装はほとんど決まっており、自分の負担が減ります。
また、他の店で成功した例があるので大失敗の可能性が少ないというメリットもあります。
デメリット
手軽ゆえに大成功しづらい
クロ現でも取り上げていましたが開店する前に本部から説明された売り上げモデルとはほど遠い現実があります。売り上げ不振、人手不足、近隣に競合店舗の出店。
さらに本部に支払うロイヤリティーが売り上げのかなりの部分を占めている例も出てきており、コンビニのオーナーは悲鳴をあげています。
例えばロイヤリティーが売り上げに対して数十パーセントだとすればフランチャイズ加盟店は本部から見れば「売り上げは本部のもの、責任は加盟店のもの」という都合のいいお客さんになってしまう可能性すらもあります。
結局、手軽に始めることはできてもそのあと持続的に成功を治められるかどうかはオーナーや従業員次第ということになってきます。また売り上げを増やしてもロイヤリティーで売り上げの大部分を持って行かれたのではオーナーのモチベーションもわかないでしょう。数々のフランチャイズビジネスがある中、本部、加盟店、そして消費者、すべてが満足するようなケースを作るのは相当困難なことだと思います。