紫色のつぶやき

どうせそんな悩みは1年後にはどうでもよくなってる

映画「A.I.」、子どもロボット欲しいですか?

昨日見た映画は人工知能を意味する「A.I. Artificial Intelligence」

時代は近未来、これまで「愛」の概念を持たなかったロボットが「愛」の概念を持つことができるようになった。

「愛」の概念を持つ子どもロボット第一号、ディビットは寝たきりで意識の戻らない実子を持ち失意に満ちた夫妻に与えられる。最初はうまくいくものの実子の意識が戻り一緒に暮らすうち実子とディビットの関係、夫妻とディビットの関係が悪くなってしまう。ここまではまだ物語の序盤ですが子どもロボットについて考えてみます。

 

現在すでに海外では人工知能を備えた性行為ができるロボットが発売されているようです。

robotstart.info

「家族モード」から「性行為モード」にするためには、スイッチひとつで切り替わるというものではなく、偶然に切り替わることもないという。サマンサに対してうまくタッチし、うまく話かけて、サマンサがロマンチックな気分になり、その気になった時にはじめて性行為モードになるという。

【海外で話題】セックスロボット「サマンサ」は家族モードと性行為モードを併せ持つ | ロボスタ

人工知能により会話のバリエーションが増えていき、営みのパターンも増えるようです。

映画に出てくるロボットは近未来と言う設定ですがもしそのようなロボットが実現すればロボットに接するほど遊びや会話のバリエーションが増えていくのでしょう。

思った通りに行く子育て

さてこの少年型ロボットですが子どものいいところだけを取ったロボットと言えます。

  • 反抗しない(あったとしても親のストレスにならない範囲)
  • ご飯を与える必要がない
  • 眠らせる必要がない
  • 教育が必要ない

もし赤ちゃんロボットなんてものが出てきたら夜泣きもしませんね。仕事と育児の両立に苦しむ必要もありません。一方でこんなデメリットも考えられます。

  • 体は成長しない
  • 子育てしている感覚がなくなる(始めから完成している)

思い通りにいかない人生も必要とされてる

子どもロボットが販売されることになったらどれくらいの需要があるのでしょうか。子供を持つことができない人、子供を失ってしまった人、結婚してないけど子供が欲しい人、一定数の需要は見込めそうです。ロボットならば必要ないと思ったら返品なり、廃棄なりもできる。

 

本来子供は母親が出産し夫婦で育児、子育てに励む。その中で様々な困難が発生します。大変大変と言いながら育てた子どもがかわいいのは事実だと思います。そしてロボットにはそこまでの愛情を注ぐことが難しいのもまた事実でしょう。そこにはロボットを手に入れる過程で困難や苦労がほとんどないことが挙げられます。子育ては思い通りにいかないから面白いと聞いたこともあります。

結局、少なくとも子供を産むことができる環境にある人たちは率先してロボットを購入しようとは考えないだろうというのが今回の結論です。 

 

今回は子供ロボットについて考えましたがこれからロボットが我々の仕事をどんどん代替してくれるようになる。しかしながら交友関係や親子の関係などロボットには代替が難しいことも数多くある。我々人間が考えるべきはロボットに仕事を奪われる心配をするとともに人間にしかできない営みを楽しむことではないでしょうか。