紫色のつぶやき

どうせそんな悩みは1年後にはどうでもよくなってる

終業へのカウントダウン

社会人になって働き始めて早2か月半。

毎日の仕事は8時半から17時まで単純作業の繰り返しであることがほとんどだ。

 

ふと時計を見る。まだ2時間しか経ってない。昼休みまではあと1時間以上もある。

昼休み明け、眠気を抑えながらデータ入力。ふと時計を見る。まだ1時間しか経ってない。終業まであと3時間もある。

仕事中の時間の流れは恐ろしいほど緩やかだ。まるで自分が時間を切り売りしてお金に変えているような感覚に襲われる。この感覚は学生時代にやっていたアルバイトによく似ていた。当時はこんな風に思っていた。

「俺の代わりなどいくらでもいる。正社員でもないのに本気を出すまでもないだろう。」

 

終業へのカウントダウンを行う人々の多くは時間に対して給料という対価をもらっている。今流行の高度プロフェッショナル制度などとは無縁だ。この世界では短い時間で高い成果を出すよりも、そこに人がいてやるべき仕事をしてくれさえすればいいことが多い。深夜営業の居酒屋、病院の当直、24時間稼働の工場、コンビニ。自分も学生の頃はお金を得るために時間を売る人にはなりたくないと心のどこかで思っていた。

 

晴れて正社員となった現在。日々やることは最低限の雑務と就業へのカウントダウンだ。肩書きが変わったからと言ってできなかったことができるようになるわけでも、裁量権が与えらるわけでもない。業務に必要な知識は日々先輩、上司から教えられ、徐々にできることも増えつつはあるが今は研修も終わり実務へ移行した直後。誰にでもできる仕事を日々淡々と行う今が一番自分の無力さを感じる時なのかもしれない。