紫色のつぶやき

どうせそんな悩みは1年後にはどうでもよくなってる

コスパの悪いことをすることで空っぽな自分を埋める

 
「ブログに書くことがない」そんなことを言い続けてもう5年になる。
最近自分なりに考えた打開策がある「コスパの悪いことをする」だ
 

コスパの悪いこと

この1年の変化を一言で言えば「自分のという人間がいかに空っぽな人間か分かった」ということに尽きる。
 
一番印象的なことはコスパの悪いことをするようになったことだ。
コロナ過によるステイホーム、
30歳を目前にして何か新しいことをしなければならないという使命感、
仕事で満たされない喜びを何か別のことで満たしたい。
理由はいろいろあるが一番直感的に理解しやすい事柄としては
「人生は待っていても何も始まらない」ことにつきる。
 
だからそんな何も始まらない毎日を打開すべく2つのことを始めた。
自分の最近の趣味はワインを飲み、ピアノを弾くことだ。本当にコスパが悪い。
プロのソムリエやピアニストの方への失礼は承知だが不要不急でもある。
 
ワインは本当に1年くらいだ。ワインエキスパートの資格を取り、ワインスクールにも通った。
 
ピアノはまだ先月始めたばかりだ。幸いにも子供の頃やっていたので、やることはある程度分かるし、楽譜も思い出せば読めるようになった。
緊急事態宣言が解除されたらストリートピアノで弾いてみたい。
あと光回線付けたらYoutuberデビューでもするかな笑
 
コスパが悪い」と一言で言っても、もちろんやらないと分からないメリット・デメリットもある。ある意味それが分かるということが一番「コスパがよい」ことだと思う。
本やネット記事をいくら読んでもやる奴はやるし、やらない奴はやらない。
 

メリット

知的好奇心が満たされる
私を含め多くの人は知らないことがあるとインターネットで検索するだろう。
個別のページに飛ぶこともなくWikipediaの概要が出てきて、「ああ、そういうことね」と理解したつもりになる。そこでスマホを閉じる人も多いのではないだろうか。
しかし、そういうことが少なくなった。
ワインは人によって表現の仕方が全く違う。そしてワインは実際に飲んでみなければ分からない(飲んでも分からない)。
自分が飲んだワインを他の人がどう評価したのかも知りたい。つまるところ表面だけさらって知ったような気になれないのである、奥が深すぎる
 
ピアノだってそうだ。
ピアノを弾いていない人でさえYoutubeで曲を検索すればプロとアマチュアはもちろんのこと、演奏者による違いは歴然だ。自分で弾いてみれば、と言いつつまず弾けないところから始まる。弾くと言っても何をどう始めればいいのか分からない。そこで初めて具体的なことを知りたいと思うはずだろう。
 
アイデンティティができる
以前は週末に何をしているかと問われれば「読書、映画、テレビ」などと当たり障りのない受け答えをしていた。
が、特に大好きな作品があるわけでもなく、あまり会話が進むことはなかった。
しかし今では「ワインを飲んでいる」「ピアノを弾いている」と答えれば相手はかなりの確率で興味を持ってくれる。
その魅力を伝える練習にもなるし、周りにやっている人がほとんどいないため珍しがってくれる。私だけの個性、アイデンティティが確立されたようでなんだかうれしい。
 
レジリエンスが高まる
レジリエンスはストレスにさらされた時どれだけ早く立ち直り、適応していくか、という意味で使われ、「回復力」と訳されることが多いようだ。
 
ストレスを抱えた時、「好きなことをしてリフレッシュしよう!」とは誰もが頭では理解していることだとは思うが言うほど簡単ではない。
まず「何をしようかな」から始まり、映画を見ようにも読書をしようにも手元になかったりするときもあるし。
また、心から夢中になることがいまいちできず、本当の意味で回復しているかどうかは正直微妙である。
それに対してほぼ毎日のように親しむワインやピアノは何をするかで迷うことはない(ワインであれば何を飲もうか、で悩むこはあるが。。)
比較テイスティングや練習はそれなりに難しく、心から夢中になっていると言えるだろう。
 

デメリット

時間
ワインを飲むだけならポンと開けて飲めばいいのだが写真を撮ったり、SNSに投稿したりと新しいものを空ける時は時間がかかる。
最近の悩みは睡眠の質が下がってしまうことだろうか。0時に寝るとして2時間前までに飲み終わるとしても22時。それまでに風呂に入らないとめんどくさくなってしまうし、酒を飲んだ後ピアノの練習(約1時間)はできない。夕飯だってしっかり食べないとすぐに酔う。そうすると残業できる時間はおのずと限られてくる。。
 
金銭
特にワインがなかなかの出費である。今のところウチにはワインクーラーがあり、これは15,000円くらいだったが湿度コントロールができる値段3倍くらいのワインセラーを買うのも時間の問題だろう。。
ワインそのものも毎月2万円分くらいは購入している。
だが何もせずに貯金を口座に眠らせておくよりはよっぽどいいはずだ。おいしさと体験とアイデンティティを買っている。
ピアノは本体こそ6万円近くしたがそれ以外は今のところ楽譜のみ。レッスンにでも通ったらかなり出費が激しそうだが今のところは大丈夫そうだ。
 
 

コスパのいいことをしようと考えている時間が一番もったいない

以前の私である。
本を開けば行動しなければならないと書いてある。結局のところ何でもやってみないと分からないのである。
今のところワインやピアノはコスパが悪いと思ってはいるが、この先これらを学んだおかげで素晴らしい体験ができるかもしれない。
そうすればコスパなんて概念は吹っ飛ぶ。そしてそんな素晴らしい体験ができなかったとしても毎日ワインを飲んでピアノを弾いている日が何よりも心地よいのだ。