紫色のつぶやき

どうせそんな悩みは1年後にはどうでもよくなってる

将来就職する人は参考に、大学院で身に着けるべきスキル

私は大学院の修士課程を経て社会人として部品の設計に携わっています。

 

学生(大学院での研究)と社会人の一番大きな違い、それは締切があることです。

そのため締切に間に合わせるために全ての作業の時間を短縮することが求められます。会社で当たり前のように使用していて、覚えておけば大学院生でも使えるスキルを紹介します。

 

会社で求められる「納期」を守るということ

商品設計に配属されればお客さんとの明確な締切があります。競合他社との競争に勝ち、信頼を得るためには締め切りを守りつつ、スペックを満たすことが要求されます。

 

研究職だって同じです。最近は研究職にもお客さんがついているところが多いそうで、締切に苦しんでいると研究職の人は言っていました。そのほか学会や展示会、技術レポートなど対外的に発表しなければいけないものもたくさんあります。

 

私も大学院生のころは夜遅くまで残って研究している自分に少し酔っていました。

「ああ、わかんねえ」なんて言いながらね。

 

参考

大学院生は確かにきついけど所詮は学生なんだろうな - 紫色のつぶやき

 

しかし社会人であれば分からないところは聞く、マニュアル化するところはマニュアル化する、頼るべきところは人に頼って自分の使うべきところに自分の力、時間を割いています。

なんたって締切に間に合わなければ自分のやっていることが水の泡になるのですから。

それに無駄な残業は許されませんからね。 

 

たとえ大学院生であってもまだ学生です。

研究と言うアカデミックの世界に足を踏み入れながら学生と言う身分を存分に活かせます。研究だけでなく、長期旅行やアルバイト、インターンシップなど学生のうちにしかできないことをやっておいたほうがいいと思います、本当に。。。

 

身に着けておくべきスキル

officeのスキル

特にエクセルです。会社に入るまで私はマクロなど全く知りませんでした。しかし会社ではデータの整理や解析などの雑務に時間を割いてはいられません、そのあとの考察に時間を使うためにもルーティンワークはマクロで自動化しており、共通のファイルを使うことが多いです。例えば

・実験データのcsvを張り付けるだけでグラフの作成まで自動で行う。

・比較のため、パラメータの値を入力するだけでそのパラメータを使用した時の実験データが呼び出され比較できる。

・ピポッドテーブルを用いてパラメータごとの比較ができる

 

など大学院時代にも使えそうな関数、マクロが多くありました。

いつもやっているめんどくさい作業はまず自動化できないか少し調べてみるとちょうどいい関数があるかもしれない、マクロはどうせ会社で組みます。

今のうちに少し勉強してみると役に立つこと間違いなしです。

 

英語

「別に必要ないでしょ」かつては私もそう思っていましたよ。どうせ少し英語の論文読むくらいだし、国際学会なんて原稿を全部暗記していればいいですからね。

しかし、大学院まで行くような皆さんが就職するところはメーカーであってもコンサルであっても金融であってもグローバル企業であることがほとんどでしょう。実感するのは会社では当たり前のように英語が使われるということだ。

週一くらいで部署にも外国人が来る(上司が華麗に英語で対応する)、隣の部署の人なんて毎日英語で電話してる、設計に使用するソフトは英語だし(日本語の社内マニュアルあるけど)、英語で特許を書いたり読んだりしている人も大勢いる。

もちろん英語を使わなくても仕事はできるけれども英語を使わなくても良い仕事しか与えられないということになることは目に見えています。あとは自分のやる気次第ですね。

 

質問力

私は「分からないことは人に聞く」なんて当たり前のことが大学院時代はできていませんでした。目的がはっきりしておらず何が分からないかが分からない状態になっていることが多かったような気がします。

しかし先ほどから言っているとおり会社では締切があるためにそんなこと言っていられません。分からないことやできないことを締切直前まで放っておくと大変なことになるのは学生でもわかります。

そこで分からないことは誰かに助けを求めないと一生前に進まないわけですけれども「誰に」「何を」聞くのかが本当に重要になると思います。

多少マシになっているとの噂は聞きますが会社ではまだまだ忖度が重要視されます。しょーもないことを課長に聞いても「何でそんなことを俺に聞くんだ、こっちは忙しいんだ」となります。

だいたい課長は管理職だから設計の細かい部分などは意外と分からなかったりするものです。だから日ごろから他の人の仕事ぶりを理解することが大切だったりしますね。

 

私も大学院の時に装置の使い方が分からないと助教に聞いたら

「俺はメーカーじゃないんだからメーカーに聞いてくれ、これ連絡先ね」とメーカーの人の名刺を渡されたことがありました。学生が会ったこともない人にメールで連絡を取ることにとても気後れしたのを覚えていますがやるしかありませんでした(メールの内容考えるのに1日使った笑)。

なぜ1日もかかったかと言うと何を聞くのかずっと考えていたからなんですね。分からなくてもそれを文章で説明しなければなりません。

 

・どこまでわかっていて、どこからわからないのか。

・本当はどのように使いたいんだけど、どういう状態になっているのか。

・自分ではどこまでやったのか。

 

具体的に考えることで自分でも全然わかっていないうちに助けを求めようとしていたことに反省しました。他の人の貴重な時間を質問の回答に使ってもらう分、自分も理解が深まるような質問をしなければなりません。

野球選手のイチローが考えられた質問にしかまじめに回答しないのと似ている気がします。

 

社会人になってみてまだ1年も経っていませんが、学生時代の半分くらいの時間で倍の成果を出すように求められます。それは精神論や気合ではなく、今回紹介したような裏打ちされたテクニックやスキルがあってこそ実現されます。

学生のうちから使えるので是非身に着けておくと良いと思います。

 

参考

大学院生は確かにきついけど所詮は学生なんだろうな - 紫色のつぶやき