紫色のつぶやき

どうせそんな悩みは1年後にはどうでもよくなってる

抽象的な学びは具体的な行動レベルにまで落とし込まないと一歩踏み出せない

人間あらゆるところから学べることがあります。

学ぼうという意志があれば自己啓発本、ビジネス書、勉強会などから何かためになることを学んでいる人も多いでしょう。

また学ぼうという意志がなくても何気なく見ているテレビ番組から著名人の生き方や考え方で参考になる部分があったり、友人・知人との会話から何かヒントを得たりすることもあります。

 

と、ここまでは毎日のように経験があるでしょう。しかし、その学びを自分の人生に活かせるかどうかはなかなか難しいものです。

学びは抽象的である場合と具体的である場合があります。抽象的な学びの場合は自分の生活に活かそうとしてもどのように活かしていいのか分かりづらい。また、具体的な学びの時はそのまま自分の生活に活かせればよいのですがアレンジが必要な場合もあります。

 

今回は学びを自分の生活に落とし込んで行動するためにはどのような考え方をすればいいのか紹介しましょう。

 

発信する側は万人受けする話をする場合が多い。

先日テレビを見ていたら卓球の伊東美誠選手のお母さんが子供のころの指導方法を紹介していました。

その指導方法は「誰よりも厳しい練習を娘に課す」というものでした。

具体的には

  • 一日7時間以上の練習を行う
  • トイレに歴代の敗戦記録を貼って悔しさを思い出させる

などが紹介されていました。

また、その裏にあるお母さんの思いとしては「今後、どのような監督やコーチと出会ってもお母さんより厳しい人はいなかったと思ってくれれば監督やコーチの言いなりにななって委縮せず自分がやりたい・やるべき卓球ができる」というものだったそうです。

 

伊東美誠選手は中国選手も倒すほどの世界的卓球選手。卓球選手でなくともこの指導法から学べることはたくさんありそうですが、そのまま一日7時間卓球の練習をする人やトイレに歴代の敗戦記録を貼る人はあまりいないでしょう。

 

一日7時間の練習は自身も卓球選手だったお母さん自ら指導することで可能になるものです。ましてや卓球選手でもないのに卓球の練習をする必要はありません。

じゃあ社会人が一日7時間仕事に費やしてもあまり意味はありません。多くの社会人は一日8時間以上の労働をしており差をつけるのは難しいです。

 

具体→抽象→具体の思考が必要になる

上記に記した通り、個人の発信している多くの情報は具体的情報が流れる場合が多い。

それがたまたまか必然かどうかは分からないがとにかく成功したことは事実だ。そのような情報を自分の生活に活かすにはまず、自分の中でその情報を抽象化する必要がある。先ほどの伊東美誠選手のお母さんの指導法を抽象化するとしたら

「誰よりも厳しい訓練を積むことによって他人の意見に流されない自信を持つことができる」

「日ごろから厳しい環境に身を置くことによって多少のことでは崩れない強靭な心身を手に入れることができる」

といったところでしょう。

 

これが具体→抽象の思考です。

しかし、この言葉を見たからと言って今日から誰よりも専門分野を極めようと猛勉強する人はいないでしょう。また、こんな言葉を聞いたくらいで環境を変えようとするくらいならきっと失敗すること間違いなしです。

 

ここから自分がこの学びを活かすためにもう一つの作業が必要になります。

誰よりも厳しい訓練を積む、と書きましたがあまり現実的ではありません。目標は達成可能であること、比較が容易であることが求められます。ここでは今までの自分よりも厳しい訓練を積むことを目標としましょう。例えば以下のように目標を定めます。

「毎日20分筋トレ、ブログ執筆(1000字)、30分仕事に関する勉強を行う」

「土日も早起きしてブログの執筆(2000字)にあてる」

といったところでしょうか。何だそんなことかと思う人もいるでしょうが実際やろうとすると本当に難しい。

 

だから私はこういった外からの情報を手に入れたときにそれをモチベーションに新しい目標を立てたり、現在取り組んでいることをもう一度見直して継続することが大切だと思います。よく、自分一人ではモチベーションが続かないから誰かと一緒にやればいいという話を聞くことも多いでしょう。幸運にもそのような仲間が見つかればよいですが私の場合、一緒に筋トレをやってくれる人も、ブログを頑張っている人も周りにはいません。

 

自己啓発本にはその個人が成功した超具体的な事柄が書いてあるか、抽象的な事柄を書いて万人受けを狙ったものと2パターンあります。

超具体的な内容はあくまでその人が成功しただけであって自分もやってうまくいくかは分かりません。例えば「朝は5時に起きる」とかよく書いてありますけれども私なんか朝5時に起きたら眠くて何もできないことが多いです。だから私は5時は無理だけど6時過ぎには起きてテレビのラジオ体操をやることにしています。

抽象的な事柄はいったん自分の中に腑に落ちるまで落とし込んで具体的な行動にしないと行動できません。たとえば「ポジティブ思考になれ」という言葉は良く見かけますがいくらポジティブ思考になっても疲れているときは疲れているし、嫌な仕事は嫌な仕事、苦手な人は苦手な人なのです。私はストレスを感じているときは笑顔になろうとします。

 

私はここ10年くらいモチベーションが上がりそうなテレビ番組や自己啓発本・ビジネス本をたくさん見てきましたが今一つ得た教訓を自分の生活に活かせないでいました。

まとめとしては

・どんな教訓を得たのか自分の中で抽象化すること

・その教訓をどのようにすれば自分の生活に活かすことができるのか具体的な目標を立てること

となります。

「百見は一考にしかず、百考は一行にしかず」という言葉を聞いたことがありますが、たとえ100回同じことを見ても自分の生活の中に取り入れるためには考え、実行することが大切です。

とにかく具体的に動いてごらん。具体的に動けば具体的な答が出るから

 相田みつを、「いまからここから」

具体的に動いた結果、それが自分にとって間違いだったとしても次に活かせばいいだけです。